【ブラックホールの中・その3】ブラックホールを人工的に作り出すことは可能か?
質問ブラックホールを人工的に作り出すことは可能ですか?
解答現時点(2025年)の科学と技術では、ブラックホールを人工的に作り出すことは不可能です。ただし、理論上は可能性がゼロではないとも考えられており、以下に詳しく解説します。◆ 1. ブラックホールとは?* ブラックホールとは、重力が極端に強く、光すら脱出できない天体です。* 一般には、超高密度の質量が極小の空間に押し込まれたときに生じます。* 形成には通常、太陽の数倍以上の質量の恒星が崩壊するような巨大なエネルギーが必要です。◆ 2. 人工ブラックホールをつくるための理論的条件① 必要な質量と圧縮* ブラックホールにするには、シュワルツシルト半径以下に物質を圧縮する必要があります。* 例えば、地球(質量:約6×10²⁴kg)をブラックホールにするには、直径約2cmまで圧縮する必要があります。* この密度と圧縮力を人工的に作ることは、現在の技術では完全に不可能です。② 微小ブラックホール(プランクスケール)* 一部の理論(特に高次元理論や弦理論)では、**小さなブラックホール(マイクロブラックホール)**が自然界に存在しうるとされます。* これらは原子核サイズ以下で、すぐに蒸発(ホーキング放射)すると考えられています。◆ 3. LHC(大型ハドロン衝突型加速器)と微小ブラックホールの可能性* CERNのLHCなどでは、極めて高エネルギーの粒子衝突を行っています。* 一部の物理学者は、「もし高次元が存在するなら、LHCレベルのエネルギーでも…
