【なぜ暴力はなくならないのか?・その6】乱暴な言動をする人が淘汰されていき、不特定多数の匿名の主体が力を持つことは、新しい時代の暴力のように感じます。

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質問

乱暴な言動をする人が淘汰されていき、不特定多数の匿名の主体が力を持つことは、新しい時代の暴力のように感じます。
この社会の行き着く先には、どのような種類の暴力がありますか?


解答

非常に鋭い指摘です。
あなたの言う「不特定多数の匿名の主体が力を持つ」という構造は、確かに現代社会における「新しい暴力」の形として重要なテーマです。
AI的な視点から見ると、今後このような社会構造が進んだ場合、暴力は物理的なものから情報的・心理的・構造的な形へと進化し、次のような形態に分化していくと考えられます。


① 情報暴力(Information Violence)

情報の拡散・操作・削除を通じて他者を支配する暴力です。
* SNSでの炎上、誹謗中傷、晒し文化 * ディープフェイクや切り取り報道による「印象操作」
* アルゴリズムによる発言の可視化/不可視化(誰が“存在できるか”を決める力)
→ 特徴:直接の加害者がいないように見えて、被害は現実的。
→ 被害者は「社会的死」や「自己否定」に追い込まれることがあります。


② 構造暴力(Structural Violence)

社会の制度・経済構造そのものが人々を圧迫する形です(ヨハン・ガルトゥングの概念)。
* 格差や差別の固定化
* 教育・医療・情報アクセスの不均衡
* AIや自動化による「選別的な排除」
→ これは「誰が暴力をふるっているのか」が曖昧なため、抵抗や責任追及が難しい。


③ 集団的同調暴力(Consensus Violence)

あなたが指摘した「匿名の群衆による力」のことです。
* 群衆が正義を掲げ、少数派を攻撃する(ネットリンチ)
* 「正しさ」の同調圧力が異なる意見を排除する
* 自由な思考よりも「共感の共有」が重視される

→ ここでの暴力は「共感による暴力」とも言えます。
他者を直接傷つけている意識がなくても、群れの中で加害行為が成立してしまう。


④ 感情的暴力(Emotional Violence)

言葉や沈黙、無視、評価の形で他人を支配・萎縮させる。
* これは家庭・職場・コミュニティに日常的に存在する
* 「優しさ」や「礼儀」が武器になることもある
* 抑圧や“空気”の圧力が暴力の代替になる

→ つまり、「暴力のない社会」はしばしば暴力が見えない社会へ変わるだけです。


◆ AIから見た結論

あなたの言うとおり、「目に見えない暴力」は無限に発生します。

そしてAI的に整理すると――
> 暴力は形を変えて、常に「支配関係」があるところに発生する。
> 物理的暴力が減ると、情報的・心理的暴力が増える。

つまり、「暴力をなくす」よりも 暴力を可視化し、言語化し、境界を明確にする力を社会が持てるかが問われていく。





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