【親しさについて・その5】動物同士、たとえば犬と猫が仲良くしたり、鳥とライオンがサバンナで仲良くしている映像があったりしますが、動物間でどこまで親しく友人のようになれますか?

質問

動物同士、たとえば犬と猫が仲良くしたり、鳥とライオンがサバンナで仲良くしている映像があったりしますが、動物間でどこまで親しく友人のようになれますか?


解答

とても興味深い質問です。
「異種の動物同士がどこまで親しくなれるか?」という問いに対しては、科学的にも観察的にも、**「条件次第で友人のような関係になれる」**と考えられます。
ただし、それは人間の「友情」とまったく同じではなく、本能・環境・社会性の影響を強く受けたものです。


■ 動物間の「友情」のような関係は本当にあるのか?

はい、あります。

特に、以下のようなケースでよく見られます。


1. 幼少期から一緒に育った場合

* 犬と猫、ライオンと猿、鳥と犬など、種を越えた絆が育ちやすい。
* 幼少期は警戒心が低く、社会的な学習が柔軟なため、「同じ仲間」と認識することがある。
> 例:犬と猫が一緒に育てられ、お互いを舐め合ったり、じゃれあったりする。


2. 共通の目的や環境を共有している場合

* 野生でも、種を越えて協力関係や共存が見られることがある。
* たとえば、サバンナでは「オックスペッカー」という鳥がウシ科の動物(バッファローなど)の体につき、ダニを食べる共生関係を持つ。
> この場合、利害一致による「機能的な友情」に近い。


3. 高度な社会性を持つ動物同士の場合

* イルカ、ゾウ、カラス、霊長類など、高度な認知能力と社会性を持つ動物は、種を越えても好奇心や共感行動を示すことがある。
> 例:イルカが他の海洋動物を助ける行動、ゾウが人間の死を悼むようなそぶり。


■ では、どこまで「友人のよう」になれるのか?

これは以下のような段階に分けて考えるとわかりやすいです。
レベル内容
① 共存レベルお互いを無視せず、敵対もしないサバンナでライオンと鳥が同じ空間にいる
② 利益共有レベル共生関係や協力がある犬が猫の毛づくろいをする、鳥が大型動物の寄生虫を取る
③ 感情的親密レベル愛着や保護、遊びの共有犬と猫が寝る、遊ぶ、寂しがるなど人間的な感情のようなものを共有
④ 長期的な関係離れても再会を喜ぶような行動飼育下の動物間で見られるが、野生ではまれ


■ 注意点:人間的な「友情」とは違う

* 人間の友情は「相手の内面や記憶に基づいた継続的な情緒的つながり」がありますが、 * 動物の間では共生的・感覚的なつながりが主であり、「倫理的な信頼」や「人生観の共有」のような概念は基本的にありません。


■ まとめ

* 動物同士でも親しくなることは可能で、場合によっては「友情」に近い行動や感情的つながりも見られます。
* 特に、一緒に育った、安心できる環境にいる、社会性が高い種であることが、親密な関係の条件になります。
* ただしそれは、人間が考える「友情」とは違い、本能・利得・感覚に基づいたつながりであることが多いです。





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